短期集中ダイエットジムの「ライザップ」には、賛否両論ある。
「高い」「苦しい」「話題作りだ」「リバウンドした」などなど
でも、ライザップのダイエットは、ダイエットの王道といえる。
正確には、ダイエットの王道を、短期でハードにしたものだと言える。
ハードだから、短期で結果が出る。
結果が出るから話題になる。話題になるから有名になる。
短期だから、習慣にならずにリバウンドする。
ハードだから、ストレスで継続が難しい。
でも内容は、ダイエットの王道の、「食事コントロールと運動」だ。
ただ、ハードはやめた方がいい。ハードのレベルは人それぞれだが、「苦しい」「つらい」「やめたい」は良くない。
同じ内容のトレーニングでも、「楽しい」「またやりたい」「もっとがんばりたい」と思う人もいる。その精神状態がいい。
「歯を磨くようにする」「当たり前にする」これが理想と言える。
そのためには、大げさでない、負荷が高すぎない運動の習慣がいい。
ストレッチ、ウォーキング、エア縄跳び、ヨガ、ピラティスなどをベースに、食事をコントロールした方がいい。
食事コントロールの王道は、炭水化物抜きダイエットよりも、ゆるやかな糖質制限がいい。
炭水化物もゼロにはしない方がいい。
白米より玄米、小麦粉より全粒粉というふうに、精製度が低くGI値の低いものを選んで、食べ過ぎないようにすればいい。
GI値の高い食品を避けて、タンパク質や、良質の脂質を増やす食事がいい。
だったら肉食!という、ケトジェニックダイエットの人は、たしかにタンパク質は摂れるが、肉の脂は飽和脂肪酸で、食べ過ぎは健康上よくない。
しかも、「体臭」に注意が必要になる。かなり酸化したニオイの体臭になる。
タンパク質は、魚や大豆をメインにした方がいいし、なるべく加工食品を避けて自炊して、野菜多めで良質の脂を多く摂った方がいい。
油は、満腹を知らせる「レプチン」というホルモンが早く出やすくなるし、細胞膜や脳に欠かせないので、魚の油やリノレン酸などの身体にいい油は、たっぷり摂らないといけない。
質の悪い油、特にトランス脂肪酸が多いと思われる食品は避けた方がいい。
外食では、糖質や油が少ないメニューがいい。
食べたのもは写真に撮って、ダイエット専用のアプリに、記録しておいた方がいい。
食べたものを目で見ると、今まで食べ過ぎていたことに気がつく。自分の食生活を俯瞰して見ることが、気づきや、やる気にも繋がっていく。
そして、週に1~2回は、スイーツやアルコールなど、好きなものを食べる日を作っておくといい。
あまり極端なことは不自然だし、苦しいことは続かない。
だから「短期でハード」というスタイルは、お勧めしないが、「結果にコミット」は、した方がいい。
ゴールをイメージした方がいい。
ゴールも人それぞれで、モデルのようになりたい人もいるし、少しふっくらぐらいがいいという人もいる。
健康上の理由で体重を落としたい人もいるし、体脂肪を減らして筋肉を大きくしたい人もいる。
幸せな姿や、かっこいい自分をイメージしたり、まわりの人の反応をイメージして、ゴールの目標を決めた方がいい。
ライザップのダイエットは、王道がギュウギュウに詰まった方法なので、ヒントがたくさんある。
ライザップや、類似の短期集中ダイエットにチャレンジした人の多くは、「やってよかった」と言っていることを知っているだろうか。
しかも、リバウンドしてしまった人までもが、「やってよかった」「後悔してない」と言う。
あんな大金を使って、苦しい思いをして、リバウンドしてもやってよかったと言う人たちの多くは、「極限までがんばった」「やれた」という、自信や、「あんな経験はしたことが無い」とか、「感動があった」「楽しかった」いう価値を感じている人が多かった。
苦しいダイエットを、感動を感じる「体験型アミューズメント」レベルにしたのが、ライザップのすごさだと思う。
だから、批判があっても、口コミで行く人がいたり、継続していく人がいるのだと思う。
ダイエットをしたい人は、いろいろな簡単ダイエットや、怪しげなサプリに飛びつく前に、ライザップのやり方を調べた方がいい。
ライザップに行きたければ行けばいいし、自分でやりたければ、ダイエットの王道をやればいい。
どういうやり方をしても、自分に向き合い、新しい体験をすることになると思う。