1月のカンボジアはベストシーズンで、湿度が低くて過ごしやすい。
気温も朝晩は少しひんやりして気持ちよく、太陽が出ると30℃くらいになって、プールサイドが気持ちいい天気になる。
しかし、アンコールワットの朝日を見たければ、気をつけないといけないことがある。
サンライズ観光なら当然、夜明け前にアンコールワットに到着している必要がある。
そして、移動の手段は、トゥクトゥクというバイクタクシーを利用することが多いと思う。

シェムリアップの町の、多くのホテルがあるエリアから、アンコールワットへは、トゥクトゥクというバイクタクシーで、20〜30分程度は走ると思う。
20分は結構長い。
20分間、朝のひんやりした風を浴びていると、身体はどんどん冷えていく。
寒くて寒くてたまらなくなる。
長袖のパーカーを着てストールもしていたが、とにかく寒い。
真っ暗な道を走るトゥクトゥクに寒さで震えながら乗っていた。
トゥクトゥクのドライバーを見ると、ダウンジャケットのような服を着ていて手袋までしている。
普通に歩いているときには、長袖とストールがあれば大丈夫だが、トゥクトゥクに乗った時の夜明け前の風がよくない。
今度行く時には、防寒対策をしっかりしたい。
ウィンドブレーカーを着て風から体温をまもりたい。
足元も寒いので、レッグウォーマーをしたい。
これから行く人は、防寒対策をお忘れなく。
そして、バイクがこれ以上は入れないところまで着くと、徒歩でサンライズ見学の場所まで向かっていく。
この道が暗い。しかも足元が悪い。
大勢の観光客が歩いているが、足元も見えないくらいの、真っ暗な道を歩くことになるので、たまに転んでいる人もいて危ない。
今回は、LED懐中電灯を持っていたので無事に歩けたが、ないと不安な道だった。
これから行く人は、ライトの準備を忘れずに。
それと、気をつけたいのが、靴だ。
サンライズだけだからと軽い気持ちで、ビーチサンダルなんかで行ったら悲惨なことになる。
石造りの暗い遺跡への道を歩くのに相応しい靴がいい。
スニーカーがいい。全体が石なので、硬い感触がゴム底だと辛くなると思う。
暗いうえに段差があったり、不安定な道なので、歩きやすい靴をおすすめしたい。
寒さ対策、暗さ対策、硬さ対策。
自分で手配して行く人は、これらはしっかり準備しましょう。
これにプラスして、ホテルでは毎回、出かける時には、蚊対策としてレモングラスの虫よけハーブを手や足や首に塗ってくれたので、蚊にも対策した方がいいでしょう。

やっとアンコールワットの朝日が見える場所に到着しても、しばらくは真っ暗なところにジーッと立って待つことになる。
アンコールワットのサンライズは、アンコールワットの手前の池にシルエットが移る姿を見るために、池の水際にずらーッと並んで日の出を待つ。
夜は少しずつ少しずつ明けていく。
ベストシーズンなので観光客が多いとは聞いていたが、夜明け前からすごい人数が立っている。
アンコールワットに向かって何層にも人垣ができて、まるで満員の通勤電車みたいになっていた。
アンコールワットの観光旅行に、ひとりで行っている人のブログ記事がたくさんあるが、「ここにひとりで来るのは嫌だな~」、と思いながら朝日を待った。
そして待望のサンライズの時間が来た。

カンボジアの、澄んだピンク色の空をバックに浮かび上がるアンコールワットは神秘的だ。
大勢の人がいるのに、そこには静かで清らかな時間が流れていた。