
2泊6日という不思議な格安ツアーで、ベネチア弾丸旅行に行ってみた。
バーカロめぐりと、有名な高級ホテル滞在で、弾丸だけどベネチア満喫の旅行ができた。
ただ、短期間でベネチアを楽しむなら、ちょっとしたコツがある。
格安で弾丸なのに、ホテルは5つ星で、映画「ツーリスト」の舞台としても使われた、「ホテル・ダニエリ」という超有名な高級ホテル。
ワインの仕事の今後の展開を考えるため、今回の旅行の目的は、「バーカロ」というベネチアの立ち飲みワインバーを巡ること。
バーカロはベネチア独特の文化のようで、朝からワインやプロセッコというヴェネト州のスパークリングワインを飲みながら、小皿料理を楽しむ、スペインのバルによく似たスタイルのお店。
ベネチアのあらゆる場所にあって、物価が高いベネチアで安くて飲んで食べてとできるので、観光客もよく利用していて、人気のバーカロは行列ができる。
今回は2泊という短期だけど、楽しめた一つ目の大きな理由は、
「飛行機の到着時間」
ツアーによっては、夜に到着することもあるようで、もしも夜の到着だったら空港からベネチアに入る時の高揚感がまったく違うことになる。
次に、短期のツアーでは「送迎」があるかどうかも大事になる。
今回の格安ツアーには送迎がついていたので、マルコポーロ国際空港に到着後すぐに現地スタッフのが誘導してくれて、時間のロスもなくホテルに着いたけど、これが自己手配だったらかなりの疲労度だったと思う。
まず、空港には14時前に到着したので、そのままお迎えのバンに乗り込み、メストレ地区を通ってベネチア本島の入り口になるローマ広場に到着。
そのままツアーの水上タクシーに乗り込みホテルまでスムーズに運んでもらえた。
しかも今回のツアーは私たち1組だけだったので水上タクシーは貸し切り状態になり、あのベネチアの水路を秋風を浴びながら独占状態で走ることができた。

日本語が話せる現地スタッフの説明を聞きながら、大運河を抜けてサンマルコ広場を通りホテルまで。
宿泊ホテルのホテルダニエリは、運河に面しているために、入り口にボートを横付けすることができ、ガイドの誘導でスムーズにチェックインできた。
水上からベネチアの街をながめながらサンマルコ広場までの時間で、すっかり観光した気分になりベネチアに溶け込んだ気になれた。
これがベネチアの空港に着いてから、わずか1時間の体験だった。

往復が水上タクシーで、運河のグランカナルを通るので、もうゴンドラは乗らないことにした。
ゴンドラ乗り場はベネチア本島のいたる場所にあり、船頭が客引きをしていたりするが、
人が多くて水路が大行列になっていたり、大きく揺れていたりしていて船酔いのリスクもあるので、きっぱりと予定から削除した。
ゴンドラに乗らないなんて、ベネチアの意味がないという意見もあるが、水上タクシーの往復で十分だと感じた。
ゴンドラは、金額も高いし時間がかかる。
わずかな滞在での観光は、やらないことを決めることも大切になる。
目的から優先順位を考えたら、ベネチア観光の目玉のゴンドラでも、必要ないと思えた。

次に重要なのは、「ホテルの立地」だと思う。
今回のホテルダニエリはサンマルコ広場、ドゥカーレ宮のすぐそばの運河沿いなので、到着の時もホテルからの観光の時にも時間の節約になる。
特に、短期滞在の時は、ホテルがわかりやすい場所にあることは大切だと思う。
どこにいても、サンマルコ広場まで戻ればホテルが近いという安心感は大きかった。
特にホテルダニエリは、朝食での景観が素晴らしく、朝食だけで観光になる。
(11月はテラス席はクローズされていて、テラスで朝食を食べることは出来ないが、出入りは自由)

朝から、プロセッコ(ヴェネト州のスパークリングワイン)を飲みながら外を眺めると、一面に映画のようなひらけた景色が広がっている。
実はホテルのスタッフは、感じが悪い人もいて(特におじさんスタッフ)居心地がいいホテルとは思えなかったが、朝食での景色は、短期旅行を楽しくしてくれたと思っている。
そして、行きたいレストランなどの場所をあるていど調べておくことをお勧めしたい。
ベネチアの道は本当に迷路のようになっていて、行き止まりや運河で通せんぼの道がたくさんある。
時間に余裕があれば迷うことも旅の思い出かもしれないけど、夜のベネチアで道に迷ってしまったら、本当に心細くて不安にあると思う。
街の人に道を尋ねようと思っても、ほとんどが観光客だし、地元民の多くは、イタリア語で話しているので、まったく言葉が通じなかった。
ヴェネチアは、物価が高くレストランの食事代も比較的高い。
シーフードレストランなどは、ちゃんとした高級レストランと思っておいた方がいい。
ぼったくりなどのトラブルもたまに見かけるので、下調べをして場所や値段などの確認を少ししておくことが必要だと思う。