ボラカイ島は、砂浜が美しい小さなビーチリゾートなので、海を楽しむことで大半の時間を過ごす。
海を見ながら朝食を食べ、ビーチを歩き、海を見ながらプールでくつろぎ、海に沈む夕日を眺める。
そして、多くの観光客は、アクティビティでマリンスポーツを楽しむ。
乗り物酔いをしやすいので、マリンスポーツをするつもりはなかったが、 友人が「パラセイリング」をしたいと言い、海を見るか食事する以外には、何もすることがなかったので、パラセイリングをすることにした。
ホテルの前のビーチで声をかけてきた、勧誘さんとの価格交渉の結果、「パラセイリング」・「ジェットスキー」・「ヘルメットダイビング」という、3種類ものマリンスポーツをすることになった。
マリンスポーツの価格交渉
マリンスポーツの勧誘さんは、みんな同じようなメニューを持って声をかけてくる。
彼らは、お客を勧誘して、アクティビティを主催する会社に、紹介する役で、主催会社からの決まった価格に、中間マージンを上乗せして、彼らの収入にしている。
なので、まずは思いっきり高い値段で言ってくる。
交渉すると当然値引きするので、あとはどのくらいまで出すかは、自分次第になる。
価格が決まったら、アクティビティの会社の窓口のテントに移動し、いろいろ記入して、ボートに乗り込み、それぞれのアクティビティの母船に移動して、アクティビティがスタートする。
勧誘の人は、ずーっと一緒に移動するシステムだったので、交渉の時に話しやすい人を選ぶことは大切。
母船間の移動も、ビーチで声をかけてきた勧誘さんが、ずっと同行する。
荷物を持ってくれたり、写真を撮ってくれたり、待機中に椅子を探してくれたり、面倒をみてくれる。
今回の勧誘さんは、瞳がきれいで、まだ擦れてない、島の若者だった。
価格交渉の結果は?
まず、友人がパラセイリングをやってみたいと言うので話を聞いたら、2人で5000ペソという強気な価格。
ペソは約2.3倍だったので日本円で約11500円。(ふっかけてる~( ゚Д゚))
当然「プライスダウン」と交渉したら、少しづつ下がってきて、2人で3000ペソまでダウン。
でも前日、別の勧誘さんが、3つのアクティビティで4800ペソまで安くする、と声をかけてきたことを思い出し、交渉した。
結果は、【パラセイリング】、【ジェットスキー】、【ヘルメットダイビング】の3つのマリンスポーツをして、2人で5000ペソで交渉成立。
最初のパラセイリングだけで5000ペソが、いかに無茶苦茶な価格かわかる。
ボラカイ島のマリンスポーツ
ボラカイ島は、かなりの遠浅の海なので、沖まで行かないと、パラセイリングとジェットスキーなどの姿は見えない。
だから、マリンスポーツをするためには、まずボートに乗って、沖まで行く必要がある。
そのボートが、かなり揺れるので、船酔いしやすい人は、この時点で気分が悪くなるかもしれない。

ボラカイのアクティビティは、システム化ができていて、沖に出ると各マリンスポーツの母船があり、母船間をボートを使って移動する仕組みで、大掛かりな海の遊園地のようになっていた。
移動も船、待つのも船、アクティビティのスタンバイも船、とにかくずーっと揺れていて、1つめのパラセイリングが始まる頃には、少し酔ってしまっていた。
空から見るボラカイ島は、南の島らしい、ヤシの木が鬱蒼と茂る、緑豊かな美しい島だったが、途中からは乗り物酔いで、ムカムカとの戦いになってしまった。


次にジェットスキーの母船に、ボートで移動。
その時には、パラグライダーで着水して、ビショビショなのに、乗り物酔いがMaxという、やばい状態に。
もうジェットスキーは断ろうかと思ったけど、母船で待ってても、どうせ母船も揺れるんだから、やるしかないと覚悟を決めた。
初めてのジェットスキー。
最初に操作の説明のためのデモンストレーションの試乗がある。
その運転が荒っぽくて激しくて、海面との接触の衝撃が予想外に激しく、ガツンガツンときて、振り落とされそうで怖かった。
恐怖とムカムカで、「顔が真っ白になってたよ」、と後で言われたくらい絶不調になってしまった。

でも、初めてのジェットスキーの運転は、
楽しかった。
グリグリと進む感触に、「海ってこんな感じなのかー」って、人生で初めての「波のうねり」に、大自然を感じ、ムカムカは和らいでいった。
乗り物酔いしやすい人って、自分で運転すると気分が回復するのは何故なんでしょう。
あとは最後のヘルメットダイビング。
これも想像以上に荒っぽかった。
「下を向いてはいけない」「耳抜きするように」という簡単な説明を受けて、重いヘルメットをかぶって、母船のハシゴを降りていたら、急に誰かに引っ張られ、海底に沈められた。
引っ張られてどんどん沈むと、とにかく「耳が痛い」
痛タタタター!頭が膨張して鼓膜が危険な状態に。
うまく耳抜きができなくて、水中で痛みとの戦い。
下を向いたらヘルメット内に水が入ってきて、危険と恐怖を感じたけど、荒っぽい係員はおかまいなしに移動させる。
海底に着くと、魚はいっぱいいたけど、ムカムカと耳の痛さと、水が入ってくる恐怖で、すでにレジャーではなくなっていた。
(ただ、あとでもらったDVDに映った自分の姿は、熱帯魚に囲まれて楽しそうに見えた。)
全てが終わってボラカイの砂浜に着いた時には、「やっと帰ってきた」という安心と、ムカムカで、ヨレヨレ。
一緒に行った友人からは「マリンスポーツ向いてないと思うよ」って、ポツリと言われる始末。
ビーチリゾートが大好きなのに、海が苦手。
だから俗にいう、マリンスポーツを避けてきた。
理由は、泳げないのもあるし、海水が口に入るのが嫌なのもあるし、砂まみれになるのが嫌なのもあるけど、いちばんの理由は「乗り物酔い」。
前に、ペナン島でシーカヤックを借りて、一人でのんびり沖まで漕いで行って、ほとんど波がない場所でぼーっと過ごしたら、小さな波の揺れを体が覚えていて、夜中にベッドで激しい船酔いを起こしてしまって、吐き続けたくらいの酔いやすさ。
なので、今回チャレンジしたマリンスポーツは、おそらく人生最後になる。
でも新しい体験だったし、やってよかった。
ボラカイ島のアクティビティは、「ジェットブレード」のような新しい種目はなく、オーソドックスなものばかり。
でも交渉次第で価格は安くなるし、乗り物酔いしない人なら、ワイルドなレジャーとして楽しめるでしょう。
ボラカイ島のアクティビティで残念だったこと
ひとつ気になったのは、チップの要求が当たり前のようになっていたこと。
どの母船でも「チップ」「チップ」「チップくれ」「チップくれ」って言ってくる。
ムカムカで余裕なかったし、財布を持ってきてなかったので無視したけど、ちょっと残念な習慣だと感じてしまった。
日本では、お金を無心されたりチップを要求されることはないけど、海外の国では当たり前に要求されることがある。
日本では当たり前の、安全、教育、サービス、これらがない国がたくさんある。
海外旅行に行くと、日本って本当にいい国だなーって心から思える。
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